ご相談事例Case study

マンション管理会社が大規模修繕工事の設計監理を行った場合の不正行為?

  • その他

文京区のマンション(築12年12階建てRC造28戸)の理事の方からのご相談です。
このマンションでは大規模修繕工事を進めるに当り、建物の管理会社に設計監理業務を委託頂きました。
施工会社の選定では5社より競合見積を取られ、1社が組合員推薦の業者で、残る4社は管理会社が推薦した業者であったとの事です。

各社の見積は理事長宛て及び管理会社宛てに同日着にて発送され、結果としては組合員推薦の業者が最安値であったと伺いました。
ところが後日、管理会社が一部設計変更と称して各社から再度見積を募ることになりました。
この再見積は各業者から直接組合関係者には発送されず、管理会社のみに提出するようになっていたとの事でした。

理事の方は、各社の見積金額を管理会社が把握した上で、価格操作して意中の施工会社に落札させたと疑念を抱かれておりました。
何の物的証拠もありませんので確たることは言えませんが、この管理会社に限らずこうした不正と思しき行為は、
悲しいことに後を絶ちません。管理組合はこうした不正行為をさせない為にも、セカンドオピニオンとして、
公平性と透明性を以てしっかり施工業者公募の出来る設計事務所にご相談されることを強くお勧めさせて頂きます。