ご相談事例Case study

大規模修繕工事現場でタイルの浮き劣化が多数確認された

  • 外壁

江東区の14階建てマンションの第一回目大規模修繕工事にて外壁調査診断を行ったところ、多数のタイル浮きが確認されました。
その個所数が非常に多いため、新築時施工不良としてマンション売主と新築時施工会社に保証を求めたいとのご相談がありました。
タイル剥離試験を行ったところ、結果は上記写真の通り、定尺(600mm×900mm)タイルと接着用薄塗モルタルとが一体となってきれいに剥がれ、
下地のコンクリート躯体とが完全に剥離している状態でした。
コンクリート躯体表面は非常に滑らかで、目粗し(コンクリート躯体表面を粗して凹凸を付け、モルタルとの接着性を向上させる工程)の痕跡が皆無でした。
そのため、コンクリート面には薄塗モルタルが接着されておらず、タイルが浮くことは必然であり、いつ剥落してもおかしくないという危険な状態でした。
当該建物は免振工法を採用しており、地震の影響を受けにくく、辛うじて剥落しなかったものと推察されました。
結果的に新築時施工不良として然るべくご報告させて頂きました。