ご相談事例Case study
マンションの竣工直前の検査を行う
- 設備
千葉県の築25年7階建てマンション(RC造)のマンション瑕疵保険検査員として検査に立ち会いました。
当該検査とは別に修繕計画の手がかりとなる点がありましたのでご紹介させて頂きます。
1.開放廊下コンクリート手摺壁上端は、通常廊下側に向けて勾配をつけるものです。
当該マンションはその勾配が全くついておらず平らであるため、雨水の雨垂れ・汚れが外壁側に付着し、汚染します。
解決方法は下記が考えられます。
①水切り金物を取り付ける。
②手摺壁上端に勾配を設ける。
これらいずれかの対策を講じることで雨水が外壁を伝わないようにでき、
その後の汚染を未然に防ぐことができます。
2.玄関前の専有スペースを形作る柵や門扉がありますが、アルミ製の門扉に斑状の白い点となって発錆し、非常に見苦しいとのことでした。
当該門扉は濃い茶色のため、白い錆が目立ってしまいます。アルミ材といえど、鉄製品同様錆びます。経年劣化は致し方ないものです。
解決方法は下記が考えられます。
①応急処置としてアルミ材専用塗料等で塗装する。(塗膜は長持ちしない)
②アルミ門扉の交換する。
これらいずれかの選択に於いて、メンテナンス費用・費用対効果を考慮し、適切かつ経済的な修繕計画の策案が望まれます。